建築用塗料
施工について
- 塗り替えはどれくらいの周期で行いますか?
- 新築または前回の塗り替えから10年を目安に検討してください。
- 外壁塗装をする目的は何ですか?
- 外壁塗装をする目的は大きく次の4つになります。
1) コーティング・表面保護
2) 美観・汚れのリセット
3) 彩色変更
4) メンテナンス・予期せぬ不具合の点検/補修
- 塗り替えのサイン(目安)はありますか?
- 外壁のヒビ割れや塗膜の膨れ、シーリングの割れや痩せは塗り替えのサインです。
壁を触って、白亜化した粉(チョーキングといいます)が手に付いてきたら要注意です。
- サイディングの外壁も塗り替えた方が良いのですか?
- 現在ではモルタルの外壁と同じように外壁塗装をするのが一般的となっています。但し、窯業系サイディングの種類が多様化し、光触媒やその他高耐候性のサイディングの場合、塗料の付着性が悪く専用下塗り材が必要になる場合があります。また、塗装ばかりに目が行きますが、ボード目地のシーリングの打ち替えも長寿命化には重要な点です。
- 一戸建ての工事期間は何日くらいですか?
- 外壁と屋根の塗り替え工事で、約2~4週間ほどかかります。
- 工事中は、在宅の必要がありますか?
- 外壁塗装工事の場合、ほとんどが外のみでの作業ですので、ご不在でも工事を進める事ができます。
- 洗濯物は外(ベランダ、バルコニー)に干せますか?
- 基本的には足場が架かっているため、洗濯物を干すことは難しいので施工業者と打ち合わせてください。
- 塗り替えて足場を解体したらイメージした色と違うのですが、塗り直しは可能ですか?
- イメージと違うだけでは、塗り直しは難しいと思われます。
色を決める前に施工業者としっかりと打ち合わせを行い、色見本を提出してもらい色の最終決定することをお奨めします。
- 好きな色で外壁を塗り替えることは可能ですか?
- 塗料の種類により再現できない色(鮮やかな色、濃い色)があります。
また近年では景観条例で使用できない色もありますので、事前に依頼する施工業者・市役所などにご相談ください。
塗料について
- 長持ちする塗料はどれですか?
- 一般的に外壁に使用される塗料の種類はアクリル・ウレタン・シリコン・フッ素・無機系の5種類です。
アクリル < ウレタン < シリコン <フッ素 < 無機系の順で無機系塗料が一番長持ちします。
- 溶剤塗料と水性塗料はどちらの方が性能が良いですか?
- 塗膜になれば大きな性能差はありません。
水性塗料はにおいが少ないなど環境性能が良く、溶剤塗料は低温でも乾燥性に優れる特長があります。
- 1液型塗料と2液型塗料はどちらの方が性能が良いですか?
- 1液型塗料と2液型塗料の塗膜の耐久性に大きな差はありません。
2液型塗料は、主剤と硬化剤を混ぜる手間がありますが、付着性・乾燥性・塗膜の強度に優れ、1液型塗料は、塗装作業性に優れます。
- シーラーとフィラーの違いは何ですか?
- シーラーは、コンクリート・モルタル等、主に吸い込みのある素地に適用する下塗材で、下地との密着性を高める役割を持つ塗料です。
フィラーは、主にクラック(ひび割れ)の補修や、凹凸のある下地を整え平滑にすることが目的の塗料です。
- 塗料の安全性について教えてください。
- 危険有害性や、保管・輸送・施工上の安全対策や緊急事態の対応については、製品のSDS(安全データシート)に詳しく記入されております。塗料商品(調色品、特注品を除く)に関するSDS(安全データシート)は、SDS検索ツールより会員登録
いただくことで入手が可能です。調色品、特注品および検索されない商品に関するSDSをご用命の場合は、ご購入先の窓口販売店、またはご依頼された関連会社、施工会社等を通じてご提供が可能です。いずれかにご用命の上、入手ください。
製品缶には、GHSという世界的に統一されたルールに従って、危険有害性の種類と程度により分類し、一目でわかるよう表示しております。
環境について
- 塗料のにおいはどのくらいで消えますか?
- 水性塗料の場合は元々においは非常に少ないので、外装は施工完了後、数日以内に気にならなくなるケースがほとんどです。
内装は換気の状態にもよりますが、一週間程度は換気が必要な場合があります。(内装は、水性の中でも低VOC塗料をお奨めします)。
溶剤塗料の場合は、元々臭気が強いので、外装の場合も外部だけでなく内部にもにおいが入り、それが消えるまでには数日~一週間程度は必要です。
弱溶剤型塗料の場合は、強溶剤塗料に比べると臭気がマイルドで、においも比較的早く消えます。
塗装後に、風に当たる時間や人によってにおいの感じ方は異なるため、あくまでも目安としてお考えください。
- シックハウス対策について教えてください。
- 建築基準法に基づくシックハウス対策により、クロルピリホス(主に防腐剤に使用される)の使用が禁止されており、ホルムアルデヒドには放散制限があります。
ホルムアルデヒド放散等級がF☆☆☆☆の塗料は居室空間に無制限で使用することができますが、化学物質過敏症の方は、その他の物質にも反応することがありますので、詳しい環境調査が必要になることがあります。
その他
- 自宅に余った塗料を処分したいのですがどうすれば良いですか?
- 業務用塗料は、産業廃棄物に該当されるため、専門業者に委託して処分する必要があります。
お住まいの自治体窓口にお問い合わせください。